透析患者の消化管疾患AtoZ 各論
6.小腸・大腸,肛門 8 大腸憩室症・憩室炎
藤森 俊二
1,2
,
濱窪 亮平
1,2
,
大森 順
2
,
貝瀬 満
2
,
岩切 勝彦
2
1日本医科大学千葉北総病院消化器内科
2日本医科大学消化器内科学
キーワード:
大腸憩室症
,
憩室出血
,
憩室炎
,
危険因子
Keyword:
大腸憩室症
,
憩室出血
,
憩室炎
,
危険因子
pp.1048-1051
発行日 2021年8月25日
Published Date 2021/8/25
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001866
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大腸憩室は大腸壁が袋状に外側に突出した病態で,そのほとんどが後天的に形成される.憩室は年齢とともに増加し,多い患者では200個を超える場合があり,個人差が著しい.大腸憩室保有率は増加傾向にある.本邦における大腸内視鏡による憩室同定率は2003年で18.2%,2011年では23.0%との報告がある.しかし,米国では,平均年齢55歳の解析で大腸憩室保有率は60%や憩室保有率42%との報告がある.つまり,本邦における大腸憩室保有者は増加傾向にあるが,欧米より少なく,まだこれからも上昇する余地がある.
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