Japanese
English
特集 大腸憩室症の診断と治療
I. 総論
1.大腸憩室症の疫学
Epidemiology of colonic diverticulosis
佐々木 愼
1
S. Sasaki
1
1日本赤十字社医療センター大腸肛門外科
キーワード:
大腸憩室
,
憩室症
,
疫学
Keyword:
大腸憩室
,
憩室症
,
疫学
pp.201-206
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_201
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大腸憩室症は年次推移で増加傾向にある.また年齢とともに保有率が増加する病態であり,CT colonography(CTC)を用いた解析では本邦においても80歳以上の高齢者で70%近くの高い保有率を示している.大腸憩室の分布では,加齢に伴い左側型・両側型が増加する傾向がみられているが,欧米と比較すると本邦では右側結腸に依然多い.加齢は大腸憩室症の明らかなリスク因子である.Body mass index(BMI)や低食物繊維食など他の要因の関連も示唆されているが,まだコンセンサスにはいたっていない.
© Nankodo Co., Ltd., 2022