Japanese
English
臨床経験
肝エキノコックス症に対する血行再建併施肝切除例を含む手術治療成績
The surgical treatment of hepatic alveolar echinococcosis including the hepatectomy with vascular reconstruction
信岡 隆幸
1
,
桂巻 正
1
,
水口 徹
1
,
木村 康利
1
,
向谷 充宏
1
,
平田 公一
1
Nobuoka Takayuki
1
1札幌医科大学医学部第1外科
キーワード:
エキノコックス
,
肝切除
,
血行再建
Keyword:
エキノコックス
,
肝切除
,
血行再建
pp.737-742
発行日 2004年6月20日
Published Date 2004/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100653
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はじめに
肝エキノコックス症は肝の寄生虫性囊胞性疾患で,発症するまでに5~15年と長期にわたるが,発見時にすでに高度な脈管・胆管浸潤により門脈圧亢進症状や閉塞性黄疸を呈することがある1).したがって,切除可能症例でも大量肝切除や血行再建を必要とする場合も少なくない.筆者らは過去8年間に区域切除以上の肝切除を行った肝エキノコックス症7例を経験した.そのうち2例は門脈もしくは肝動脈の再建を伴う肝切除ができた.この7例について臨床的検討を行ったので報告する.
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