Japanese
English
特集 Sentinel node navigation surgery―新たなる展開
甲状腺癌のSNNS:臨床応用への展開
Clinical evaluation of the sentinel node biopsy in patients with thyroid cancer
津川 浩一郎
1
,
三輪 晃一
1
Tsugawa Kouichiro
1
1金沢大学大学院医学系研究科がん局所制御学(外科学第二)
キーワード:
甲状腺癌
,
センチネルリンパ節
,
頸部リンパ節郭清
Keyword:
甲状腺癌
,
センチネルリンパ節
,
頸部リンパ節郭清
pp.569-573
発行日 2004年5月20日
Published Date 2004/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100619
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
要旨:甲状腺分化癌は予後のよい癌腫の1つであるが,そのなかでも甲状腺乳頭癌はリンパ節転移頻度の高い癌である.臨床的にリンパ節転移がないと判断された症例(N0)に対するリンパ節郭清の意義はいまだ明確ではないが,“sentinel node concept”が成立すれば,合理的な郭清,治療につながる可能性がある.筆者らの色素法による検討では,センチネルリンパ節の組織学的転移陽性率はそれ以外のリンパ節に比べて有意に高く,“sentinel node concept”が成立する可能性が示唆された.センチネルリンパ節生検により,不必要な郭清の省略,非触知の転移リンパ節の発見による治療への応用などが期待される.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.