Japanese
English
特集 Sentinel node navigation surgery―新たなる展開
消化器癌SNNSの現況:多施設共同研究の開始に向けて
Clinical applications and multi-center trials of sentinel node mapping for gastrointestinal cancers
北川 雄光
1
,
藤井 博史
2
,
久保 敦司
2
,
北島 政樹
1
Kitagawa Yuko
1
1慶應義塾大学医学部外科
2慶應義塾大学医学部放射線科
キーワード:
センチネルリンパ節
,
胃癌
,
食道癌
,
大腸癌
,
多施設共同研究
,
リンパ節微小転移
,
低侵襲手術
Keyword:
センチネルリンパ節
,
胃癌
,
食道癌
,
大腸癌
,
多施設共同研究
,
リンパ節微小転移
,
低侵襲手術
pp.563-567
発行日 2004年5月20日
Published Date 2004/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100618
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
要旨:Sentinel node(SN)理論に基づく治療の個別化は,消化器癌領域でも大きな期待が寄せられている.単施設研究としては各種消化器癌において比較的良好な成績が散見されるようになったが,今後の臨床応用に向けて多施設共同研究の遂行が急務である.欧米では大腸癌に対する正確な病期診断を目的として多施設共同研究が進行中である.一方,早期胃癌の発見頻度が高い本邦では,SN理論を用いて早期胃癌縮小手術の適応を拡大しようとする試みがなされている.現在,JCOG胃癌外科グループとSNNS(sentinel node navigation surgery)研究会はそれぞれが独自に多施設共同研究を計画している.食道癌については数施設でSN理論の検証が行われているが,国内・外ともに大規模な多施設共同研究は行われていない.今後,消化器癌についても手技の最適化と同時に多施設共同臨床試験による検証を進めていくことが,安全な臨床応用のために重要である.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.