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特集 肝細胞癌治療の最前線
統合staging systemを用いた肝細胞癌の予後予測および治療法選択
Prognostic prediction and treatment dicision for hepatocellular carcinoma according to the integrated staging system
鄭 浩柄
1
,
工藤 正俊
1
Hiroshi TEI
1
1近畿大学医学部消化器内科
キーワード:
肝細胞癌
,
統合staging system
,
予後予測
,
治療法
Keyword:
肝細胞癌
,
統合staging system
,
予後予測
,
治療法
pp.273-278
発行日 2004年3月20日
Published Date 2004/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100562
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要旨:肝細胞癌患者を簡便に層別化する方法として,癌の進行度および肝予備能の両者を併せたいくつかの統合staging systemが考案されてきた.それらのうち世界的にある程度有用性が評価されてきたCLIP scoreと,わが国にて最近注目されつつあるJapan Integrated Staging(JIS)scoreを用いて,3,884人の初発肝細胞癌患者の層別化を行い,staging system別に,また同一スコアグループにおいて初回治療法別に累積生存率を比較した.JIS scoreはCLIP scoreに比し,早期から進行病変まで幅広い患者の層別化,より正確な予後予測が可能かつ治療成績評価にも有用であり,とくに早期病変の多いわが国に適した統合staging systemと考えられた.
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