Japanese
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特集 肝細胞癌治療の最前線
肝癌における樹状細胞療法
Dendritic cell-based immunotherapy for primary liver cancer
岩下 幸雄
1
,
後藤 茂
1
,
田原 光一郎
1
,
佐々木 淳
1
,
太田 正之
1
,
北野 正剛
1
Iwashita Yukio
1
1大分大学医学部第1外科
キーワード:
肝癌
,
樹状細胞治療
,
免疫治療
,
低侵襲治療
Keyword:
肝癌
,
樹状細胞治療
,
免疫治療
,
低侵襲治療
pp.267-271
発行日 2004年3月20日
Published Date 2004/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100561
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要旨:樹状細胞治療は,腫瘍抗原に対する特異的な免疫反応を誘導することにより治療効果を期待する方法である.筆者らは肝癌患者に対して樹状細胞治療臨床第Ⅰ相試験を行い,本治療法は肝癌患者に対しても安全で施行可能であることを確認した.治療を行った10例のうち,腫瘍の縮小を1例,腫瘍マーカー低下を2例に認めた.免疫反応は,治療後皮内反応の陽転を7例に認め,抗腫瘍免疫反応の誘導が示唆された.樹状細胞治療は今後,症例の選択や抗ウイルス治療あるいは遺伝子治療の併用などにより治療効果を増強することで,肝癌に対して理想的な治療法になる可能性がある.
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