病院めぐり
近江八幡市民病院外科
奥川 郁
1
1近江八幡市民病院外科
pp.353
発行日 2006年3月20日
Published Date 2006/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100392
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当院は昭和15年に保証責任共生医療購買利用組合連合会八幡病院として発足し,昭和41年に市立近江八幡市民病院となりました.長い年月を経て建物の老朽化が進み,現在,PFI(private financial initiative:民間資金等活用事業)方式で現病院のすぐ近くに新病院を建築中です.平成18年秋に移転予定の新病院は5階建てで,上空から見ると「井」のかたちになっており,名産の八幡瓦を豊富に用いた意匠あふれる設計となっています.現在の病床は407床(外科病床は46床)で,新病院も同程度の病床数となる予定です.
外科では迫外科部長以下,消化器症例を中心に乳線,甲状腺,移植外科および一般外科の治療にあたっています.外科スタッフは昭和52年卒から平成5年卒までの気心の知れた7名で,スムーズに診療が進んでおり,研修医がこれに加わります.2004年の全身麻酔手術件数は264例,脊椎麻酔症例は145例と,この数年は施設の老朽化に伴い手術症例が若干減少していました.しかし,2005年4月から静岡がんセンター胃外科より高橋先生を迎え,腹腔鏡下胃切除術や腸切徐術などの症例を増やしています.手術療法の標準化を進めるべく,クリニカルパスの適応疾患を拡げています.新病院ではさらなる患者数の増加が期待されています.
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