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特集 癌診療ガイドラインの功罪
乳癌診療ガイドラインに対する専門医の評価
Guidelines for the treatment of breast cancer assessed by JBCS specialists
安達 洋祐
1
Yosuke ADACHI
1
1岐阜大学医学部腫瘍外科
キーワード:
乳癌
,
ガイドライン
,
功罪
,
専門医
Keyword:
乳癌
,
ガイドライン
,
功罪
,
専門医
pp.457-463
発行日 2007年4月20日
Published Date 2007/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101198
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要旨:日本乳癌学会の専門医にアンケートを行い,乳癌診療ガイドラインの功罪を調査したところ,「功」のほうが「罪」よりも大きいと高く評価され,標準的な診療指針が示されて患者さんへの病状説明や治療方針の決定がスムースになったというメリットがあるが,ガイドラインが絶対的であると捉える世間の風潮が弊害として指摘された.医療水準が変化する乳房温存療法の判例では,学会のガイドラインや統計が基礎的な判断資料として採用されており,ガイドラインは医師に不可欠の知識である.診療には医師と患者の対話(情報や意見の交換)が大切であり,ガイドラインは「医師と患者の傍らにある意思決定の素材」として上手に活用したい.
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