Japanese
English
臨床研究
上腹部開腹手術既往症例に対する腹腔鏡下胆囊摘出術の検討
A clinical study of laparoscopic cholecystectomy in patients with a history of upper abdominal surgery
矢島 和人
1,2
,
小林 孝
1
,
野上 仁
1,2
,
黒﨑 功
2
,
松尾 仁之
1
,
田宮 洋一
3
,
畠山 勝義
2
Kazuhito YAJIMA
1,2
1新潟臨港病院外科
2新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器・一般外科
3新潟県立吉田病院外科
キーワード:
腹腔鏡下手術
,
胆囊摘出術
,
上腹部手術既往
Keyword:
腹腔鏡下手術
,
胆囊摘出術
,
上腹部手術既往
pp.85-88
発行日 2006年1月20日
Published Date 2006/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100337
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はじめに
胆石症に対する腹腔鏡下胆囊摘出術(以下,LC)は,現在では胆囊摘出術の第一選択の治療法として定着している1).導入初期には,上腹部に開腹手術既往のある症例に対して手術困難症例の1つとして挙げられ,その適応はかなり限られていた.しかしながら,その後の技術の進歩や関連器具の開発・改良によって,上腹部に開腹手術既往のある症例に対しても積極的にLCが行われるようになってきている▲2~10).
従来からLCの検討に関する報告は認めるものの,手技や症例の集計に重きが置かれていた.今回,われわれは当院で施行した上腹部開腹手術既往症例へのLCの成績を過去の報告と比較しながら報告し,その適応について考察した.
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