臨床外科交見室
メッシュを用いた成人鼠径ヘルニアの術式における最近の動向
岡崎 誠
1
Makoto OKAZAKI
1
1市立伊丹病院外科
pp.52
発行日 2006年1月20日
Published Date 2006/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100328
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以前に本誌でメッシュを用いた成人(鼠径)ヘルニア修復術の功罪について書いた1).それでは今後,その種々のメッシュに対しヘルニア外科医はどう対処すべきなのか.これについて私見を述べてみたい.
約10年前にメッシュプラグ法によって急速にわが国に拡がったtension freeの術式はその後PHS(PROLENE* hernia system)法からKugel法,そして2004年年末にDirect Kugel法が導入された.Direct Kugel法で使用するDirect Kugel patchは,under lay patchとして形状が円形で形状記憶リングの入った2層のポリプロピレン素材のパッチと,onlay patchとして船型の1層のメッシュがセットになっている.
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