Japanese
English
臨床報告・1
術前診断に難渋した慢性膵炎による十二指腸狭窄の1例
A case of duodenal stenosis caused by chronic pancreatitis
山田 洋平
1
,
桜井 嘉彦
1
,
徳原 秀典
1
,
柿崎 徹
1
,
加勢田 静
1
Yohei Yamada
1
1独立行政法人国立病院機構神奈川病院外科
キーワード:
十二指腸狭窄
,
慢性膵炎
,
groove pancreatitis
Keyword:
十二指腸狭窄
,
慢性膵炎
,
groove pancreatitis
pp.1627-1631
発行日 2005年12月20日
Published Date 2005/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100317
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はじめに
膵炎による十二指腸狭窄の頻度は比較的稀とされる.近年,十二指腸狭窄を高頻度にきたす膵頭部の限局性慢性膵炎として,groove pancreatitisの報告が散見されており,狭搾のメカニズムが少しずつ明らかにされつつある.今回われわれは画像および臨床所見より,groove pancreatitis,結核性十二指腸狭搾などが鑑別診断として挙げられ,術前診断に難渋した1例を経験した.保存的治療に抵抗性であったため膵頭十二指腸切除術を施行し,良好な経過を得ている.自験例に関して文献的考察を含めて報告する.
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