Japanese
English
症例
正中弓状靱帯症候群に起因した後上膵十二指腸動脈瘤破裂後の後腹膜血腫による十二指腸狭窄の1例
A case of duodenal stenosis due to retroperitoneal hematoma after rupture of pancreaticoduodenal artery aneurysm due to median arcuate ligament syndrome
宮前 拓
1
,
根本 洋
1
,
鎌田 順道
1
,
萩原 英之
1
,
吉田 慶之
1
T. Miyamae
1
,
H. Nemoto
1
,
A. Kamata
1
,
H. Hagiwara
1
,
Y. Yoshida
1
1海老名総合病院
キーワード:
膵十二指腸動脈瘤
,
後腹膜血腫
,
十二指腸狭窄
Keyword:
膵十二指腸動脈瘤
,
後腹膜血腫
,
十二指腸狭窄
pp.294-298
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_294
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はじめに 腹部内臓動脈瘤は比較的まれな疾患であり,そのうち膵十二指腸動脈瘤は約2%とされている1).破裂をきたすと容易にショック状態となることがあり,迅速な診断・治療に加え,止血処置後の予後的な治療方針を検討する必要がある.今回われわれは,正中弓状靱帯(medianarcuateligament:MAL)による圧迫に伴う後上膵十二指腸動脈瘤破裂による大量出血後の十二指腸狭窄の1例を経験したので報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2020