Japanese
English
臨床報告・1
冠動脈バイパス術後の抗血栓療法中に発症した非外傷性腹直筋血腫の1例
A patient with nontraumatic hematoma of the rectus abdominis muscle whose symptoms appeared while receiving antithrombotic therapy after coronary artery bypass graft surgery
長 磨美子
1
,
今関 隆雄
1
,
入江 嘉仁
1
,
菅又 嘉剛
2
Mamiko Cho
1
1獨協医科大学越谷病院心臓血管外科
2獨協医科大学越谷病院消化器・一般外科
キーワード:
非外傷性腹直筋血腫
,
抗血栓療法
Keyword:
非外傷性腹直筋血腫
,
抗血栓療法
pp.1623-1626
発行日 2005年12月20日
Published Date 2005/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100316
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はじめに
非外傷性腹直筋血腫は外傷以外の機序で発症し,開腹手術を要する急性腹症との鑑別に難渋することもある比較的稀な疾患である1,2).しかし,本疾患についての認識があれば容易に診断できることも多い3).今回われわれは冠動脈バイパス術後の抗血栓療法中に発症し,その特徴的な臨床像と画像所見により早期に診断し,保存的治療を行った非外傷性腹直筋血腫の1例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する.
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