Japanese
English
特集 消化管機能温存を考えた外科手術最前線
〔検査〕
胃切除後患者に対する胃排出能検査
Gastric emptying studies for the gastrectomized patients
中田 浩二
1,2
,
川崎 成郎
1
,
仲吉 朋子
1
,
羽生 信義
1
,
柏木 秀幸
1
,
矢永 勝彦
1
Koji Nakada
1,2
1東京慈恵会医科大学外科
2東京慈恵会医科大学附属柏病院外科
キーワード:
胃排出能検査
,
RI法
,
13C呼気試験法
,
胃術後障害
,
消化管機能検査
Keyword:
胃排出能検査
,
RI法
,
13C呼気試験法
,
胃術後障害
,
消化管機能検査
pp.1499-1507
発行日 2005年12月20日
Published Date 2005/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100294
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要旨:胃切除後にみられる胃運動能障害は胃術後障害の発生要因となる.胃癌術後のQOL(quality of life)が重視されるようになり多様な再建法が行われているが,胃術後障害の病態解明や機能温存・機能再建手術の有用性を評価するための消化管機能検査は確立しておらず,広く行われてはいないのが現状である.一方,わが国では胃排出能検査をはじめとする消化管機能検査について多施設共同検討のもとに標準化しようとする努力がなされてきた.なかでも近年急速に普及しつつある13C呼気ガス診断を応用した検査法は,簡便かつ非侵襲的で安全性,信頼性に優れていることから,より日常的な検査法として臨床の場に浸透し,胃切除後患者の病態解明や術式評価の共通の物差しとして利用されることが期待される.
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