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特集 自動吻合器・縫合器による消化管再建の標準手技と応用
直腸低位前方切除後のべーカー法
Low end to side rectosigmoidal anastomosis(Baker's technic)
三嶋 秀行
1
,
池永 雅一
1
,
吉川 宣輝
2
Hideyuki Mishima
1
1国立病院機構大阪医療センター外科
2箕面市立病院外科
キーワード:
ベーカー法
,
低位前方切除
,
側端手縫い吻合
Keyword:
ベーカー法
,
低位前方切除
,
側端手縫い吻合
pp.1291-1296
発行日 2005年10月20日
Published Date 2005/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100277
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要旨:低位前方切除後の再建法として,側端手縫い吻合であるベーカー法について述べた.Double stapling technique法による端々の器械吻合が標準となりつつある現在,1950年に発表された端々吻合に対して側端吻合であるベーカー法の利点として,(1)吻合孔が大きい,(2)確実に吻合できる,(3)手技が容易である,の3点が強調されている.縫合不全を起こさないための3つのキーワードは,(1)十分な血流,(2)緊張のない吻合,(3)良好な視野で均一なバイトとピッチによる確実な吻合,である.器械吻合に習熟することは基本であるが,手縫いによるリカバリーの技術も外科医の基本であることを忘れてはいけない.
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