カラーグラフ 内視鏡外科手術に必要な局所解剖のパラダイムシフト・13
内視鏡下甲状腺切除術
佐々木 章
1
,
旭 博史
1
,
山本 政秀
2
,
小笠原 聡
1
,
中嶋 潤
1
,
大渕 徹
1
,
若林 剛
1
Akira Sasaki
1
1岩手医科大学第1外科
2山本医院
pp.1213-1218
発行日 2005年10月20日
Published Date 2005/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100264
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はじめに
近年,内視鏡下手術の進歩によって,甲状腺疾患に対しても内視鏡下手術が行われるようになった1~7).筆者らは,前胸部アプローチ法による内視鏡下甲状腺切除術を施行している2,8~12).本術式が従来の開創手術と大きく異なる点は,(1)前胸部から前頸部皮下に手術操作腔を作製する必要があることと,(2)甲状腺下方から見上げる視野での手術操作になること,である.ここに本術式特有の新しいパラダイムが存在する.
本稿では,前胸部アプローチ法による内視鏡下甲状腺切除術について手技と内視鏡下での解剖のポイントを述べる.
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