Japanese
English
特集 生体肝移植―最新の話題
成人生体肝移植における胆道再建と合併症対策
Biliary reconstruction and complications in adult living donor liver transplantation
島津 元秀
1
,
若林 剛
2
,
田辺 稔
1
,
河地 茂行
1
,
高原 武志
1
,
千葉 斉一
1
,
清水 裕智
1
,
松原 健太郎
1
,
和多田 晋
1
,
星野 健
1
,
中塚 誠之
3
,
北島 政樹
1
Motohide Shimazu
1
1慶應義塾大学医学部外科
2岩手医科大学第1外科
3慶應義塾大学医学部放射線診断科
キーワード:
生体肝移植
,
胆道再建
,
胆管胆管吻合
,
胆道合併症
,
interventional radiology
Keyword:
生体肝移植
,
胆道再建
,
胆管胆管吻合
,
胆道合併症
,
interventional radiology
pp.1375-1378
発行日 2005年11月20日
Published Date 2005/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100243
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要旨:生体肝移植の胆道再建では,片葉の細くて薄い胆管を再建しなければならず,その手技は脳死肝移植と比べて難度が高く,合併症も比較的多い.胆道再建法としては,従来は胆管空腸吻合のみが行われていたが,成人例の増加に伴って次第に生理的で簡便な胆管胆管吻合が増えつつある.胆管胆管吻合にはいくつかのメリットがあるが,手技的な問題点や少なからぬ合併症もみられる.当科でも,初期には胆管胆管吻合において合併症,特に胆管吻合部狭窄の発生頻度が高く,interventional radiologyによる治療をしばしば必要とした.その後,適応・手技を再検討し,いくつかの工夫を行った結果,その頻度は著明に改善した.
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