Japanese
English
特集 肝切除のコツを知る―出血を少なくするために
へら型マイクロ波メスを用いた肝切除
Hepatectomy using a spatula type of microwave tissue coagulator
中井 博章
1
,
那須 亨
1
,
玉川 孝治
1
,
谷島 裕之
1
,
松浦 一郎
1
,
庄野 嘉治
1
,
椿原 秀明
1
,
井上 正也
1
,
堀内 哲也
1
,
田伏 克惇
1
Hiroaki Nakai
1
1独立行政法人国立病院機構大阪南医療センター外科
キーワード:
肝切除
,
マイクロ波凝固
,
胆囊癌
,
拡大肝左葉切除術
Keyword:
肝切除
,
マイクロ波凝固
,
胆囊癌
,
拡大肝左葉切除術
pp.1021-1027
発行日 2005年8月20日
Published Date 2005/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100162
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要旨:肝切除においては,術中の出血をコントロールすることが,安全に手術を進めるうえでも,術後の合併症を予防するうえでも非常に重要な課題である.そのために,手術手技の工夫や手術機器の開発が多くなされてきた.われわれもマイクロ波凝固装置を開発して以来,肝切除のためにいろいろな形状のマイクロ波メスを考案し,臨床に応用してきた.本稿では,従来の針状型マイクロ波メスと新たに考案したへら型マイクロ波メスを使用することにより,Pringle法や間欠的遮断を用いることによるタイムロスや阻血再還流障害の影響を小さくし,controlled methodを併用し,より安全に肝切除を行う手法を拡大肝左葉切除術を例に述べた.
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