Japanese
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特集 肝切除のコツを知る―出血を少なくするために
TissueLink Dissecting Sealerを用いた肝切除術―DS3.0TMとDS3.5CTMの使用方法
Liver resection using TissueLink Dissecting Sealer: Method and technique for DS3.0TM and DS3.5CTM
水口 徹
1
,
桂巻 正
1
,
平田 公一
1
Toru Mizuguchi
1
1札幌医科大学外科学第1講座
キーワード:
肝切除術
,
生理食塩水
,
焼灼
,
球状
,
Cone Tip
Keyword:
肝切除術
,
生理食塩水
,
焼灼
,
球状
,
Cone Tip
pp.1015-1020
発行日 2005年8月20日
Published Date 2005/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100161
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要旨:近年,高精度の手術機器の開発が急速に進んだ結果,肝切除術は比較的安全な手術との認識が高まっている.その手術機器の1つとして,肝切離機器として開発されたTissueLink社のDissecting Sealer(DSTM)は肝切離に際しては高い止血効果を有し,胆汁瘻などの術後合併症の減少にも寄与していると考えられる.その先端形状には球形のDS3.0TMと鋭的な円錐形のDS3.5CTM Cone Tipがあり,電極と切離肝実質に介在する生理食塩水を沸騰させての使用が原則である.DS3.0TMにおいてはハンドピースの支持軸を立てたままでも焼灼可能であるが,DS3.5CTMはそれを倒して焼灼することがコツであり,肝切離には鋭的な先端を利用して通電せずに肝実質を破砕させるように使用する.これらの使用方法の相違と原理を理解し,より安全な肝切除術の施行に努力されることを期待したい.
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