Japanese
English
特集 Surgical Site Infection(SSI)対策
SSI対策としての周術期管理ベストプラクティス
Introduction of the best practice in the perioperative management
竹末 芳生
1
,
中嶋 一彦
1
,
楠 正人
2
,
小林 美奈子
2
,
池内 浩基
3
,
冨田 尚裕
3
Yoshio TAKESUE
1
1兵庫医科大学感染制御部
2三重大学大学院医学系研究科生命医科学専攻病態修復医学講座先端的外科技術開発学
3兵庫医科大学外科
キーワード:
手術部位感染
,
サーベイランス
,
周術期管理
Keyword:
手術部位感染
,
サーベイランス
,
周術期管理
pp.1029-1033
発行日 2007年8月20日
Published Date 2007/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101785
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要旨:大腸手術を専門とする施設において,欧米のガイドラインなどで推奨されている周手術期管理・手技を行うことによるSSI発生率を検証する目的で,「前向き」に7施設による共同研究(best practice surveillance:BPSグループ)を行った.2002年12月~2005年12月までに,1,601例の大腸疾患に対してSSIサーベイランスを実施した.BPSグループとJapanese Nosocomial Infection Surveillance(JNIS)の比較では,カテゴリー1において各々14.2%,22.0%と有意の差を認めた(p<0.0001)が,カテゴリー0,M,カテゴリー2,3では差はなかった.感染予防のbest practiceを実行することにより,結腸・直腸手術ではSSI率を15%未満にすることが可能で,とくにNational Nosocomial Infections Surveillance(NNIS)のリスク因子を1つのみ有する症例において,その改善効果が期待できることが示された.
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