Japanese
English
特集 Surgical Site Infection(SSI)対策
SSI対策におけるICTの役割:医師の立場から
A role of infection control team in the strategy against surgical site infection:A view from a surgeon
竹山 宜典
1
Yoshifumi TAKEYAMA
1
1近畿大学医学部外科(肝胆膵部門)
キーワード:
術野感染(SSI)
,
感染対策チーム(ICT)
,
組織横断的活動
,
危機管理
,
感染サーベイランス
Keyword:
術野感染(SSI)
,
感染対策チーム(ICT)
,
組織横断的活動
,
危機管理
,
感染サーベイランス
pp.1053-1059
発行日 2007年8月20日
Published Date 2007/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101790
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要旨:SSI(surgical site infection)対策の主役は主治医である外科医であるが,旧来の方法を踏襲することに固執する外科医の意識変革は最も困難である.ICT(infection control team)活動の特色と利点は,組織横断的に病院内の多職種が参加する点である.SSI対策においても,この点を最大限に活用し,看護師や検査技師などの多職種からの働きかけにより,主治医の積極的参加を促すことが重要である.ICTメンバーとしての医師の役割は,これらの活動を計画し,時には潤滑油として両者の調整役として機能することである.このような活動を通じて,感染対策は危機管理であるという意識を主治医に植え付けることがSSI対策を推進する原動力となるであろう.
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