Japanese
English
臨床報告・1
症候に乏しい虫垂炎に合併した小児多発脾膿瘍の1例
A case of multiple splenic abscesses in childhood associated with asymptomatic appendicitis
生田 真一
1
,
安井 智明
1
,
相原 司
1
,
北浦 達也
1
,
光信 正夫
1
,
山中 若樹
1
Shinichi IKUTA
1
1明和病院外科
キーワード:
脾膿瘍
,
虫垂炎
Keyword:
脾膿瘍
,
虫垂炎
pp.127-131
発行日 2005年1月20日
Published Date 2005/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100025
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はじめに
脾膿瘍は,その多くが身体各部からの細菌の血行性波及によって発症するとされているが1),文献的にも剖検例や散発的な症例報告をみるにすぎず,特に小児ではきわめて稀な疾患である.
今回,われわれは,原因不明の脾膿瘍に対して脾摘術を施行したところ,虫垂炎の予防目的で同時に切除した虫垂に偶然炎症所見を認め,結果的に虫垂炎に起因した脾膿瘍であったと考えられた14歳男児の症例を経験したので報告する.
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