Japanese
English
特集 手術のグッドタイミング
〔外科治療選択のタイミング〕
重症急性膵炎
Surgical treatment for necrotizing pancreatitis
上野 富雄
1
,
山本 光太郎
1
,
河岡 徹
1
,
高島 元成
1
,
岡 正朗
1
Tomio UENO
1
1山口大学医学部消化器・腫瘍外科
キーワード:
急性膵炎
,
手術適応
Keyword:
急性膵炎
,
手術適応
pp.55-60
発行日 2005年1月20日
Published Date 2005/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100008
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:感染性膵壊死を呈する症例を外科手術の適応とすることに対しては,おおむね国際的コンセンサスが得られるようになった.壊死性膵炎では壊死に感染を併発していることを見極めることが肝要であり,その手段としてはCTガイド下のfine-needle aspirationで採取した検体の培養検査が有用である.非感染性膵壊死に対してはいまだ統一された見解はないが,保存的治療のみでは治癒できない患者の一群がいることを念頭におき,治療を進める必要がある.手術を施行するタイミングは,手術時に壊死と非壊死部の境界が明確になってくるとされる発症後3週以降が理想的である.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.