Japanese
English
特集 手術のグッドタイミング
〔根治術のタイミング〕
放射線・放射線化学療法後の直腸癌手術
Surgical treatment of rectal cancer after adjuvant radiotherapy or radiochemotherapy
渡邉 聡明
1
,
武藤 徹一郎
2
,
名川 弘一
1
Toshiaki WATANABE
1
1東京大学医学部腫瘍外科
2癌研究会附属病院
キーワード:
放射線療法
,
放射線化学療法
,
直腸癌
,
術前照射
,
低位前方切除術
Keyword:
放射線療法
,
放射線化学療法
,
直腸癌
,
術前照射
,
低位前方切除術
pp.23-29
発行日 2005年1月20日
Published Date 2005/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100003
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要旨:補助療法としての放射線療法による直腸癌術後の局所再発率の低下は大規模なRCT(randomized controlled trial)あるいはメタアナリシスによって報告されているが,術後生存率に関しては,有意な上昇が認められた報告がある一方,有意な差が認められないとする報告もあるのが現状である.手術を行う場合の照射のタイミングとしては,術前,術中,術後放射線療法があり,これらのうちでは術前放射線療法が有効であるとするRCTの結果が報告されている.術前放射線療法では,照射後の手術のタイミングが問題となるが,RCTによって照射直後よりも照射の6~8週間後に手術を行ったほうが良好な成績が報告されている.
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