Japanese
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特集 手術のグッドタイミング
〔根治術のタイミング〕
食道癌のchemo-radiation後開胸・開腹食道手術
Risk and timing of esophageal surgery after chemoradiotherapy
池部 正彦
1
,
馬場 秀夫
1
,
沖 英次
1
,
山本 学
1
,
掛地 吉弘
1
,
前原 喜彦
1
Masahiko IKEBE
1
1九州大学大学院消化器・総合外科学(第2外科)
キーワード:
食道癌
,
術前化学放射線療法
,
術後合併症
Keyword:
食道癌
,
術前化学放射線療法
,
術後合併症
pp.17-22
発行日 2005年1月20日
Published Date 2005/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100002
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要旨:食道癌に対して放射線化学療法後に手術を行う機会は依然多く,その影響を認識して周術期管理を行う必要がある.化学療法や放射線療法が全身に及ぼす影響については骨髄抑制が重要であり,結果として生じる免疫能の低下は術後合併症の発生や予後に影響する.切除可能例に対する術前治療では,現在の一般的な治療doseでは手術まで3週間程度の期間が必要である.他臓器浸潤例ではまず40 Gy程度の化学放射線療法を行い,切除が可能となれば手術を考慮すべきである.根治照射後のsalvage手術は安全性が確立しておらず,著効例の見極めが困難な現状では50 Gy以下の時点での手術が望ましい.
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