Japanese
English
特集 神経疾患の新しい画像診断1
2.MR angiography
MR Angiography
青木 茂樹
1
,
増本 智彦
1
,
林 直人
1
Shigeki Aoki
1
,
Tomohiko Masumoto
1
,
Naoto Hayashi
1
1東京大学医学部附属病院放射線科・部
1Department of Radiology, Hospital, Faculty of Medicine, The University of Tokyo
キーワード:
MR angiography
,
MRDSA
,
contrast enhanced MRA
,
internal carotid artery stenosis
Keyword:
MR angiography
,
MRDSA
,
contrast enhanced MRA
,
internal carotid artery stenosis
pp.851-857
発行日 2002年10月1日
Published Date 2002/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406902009
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はじめに
脳でMR angiography(以下MRA)といえば,通常は1990年代初頭に急速に普及した非造影のtime-of-flight(以下TOF)-MRAを指すが,脳以外ではこの数年の進歩により造影MRAがstandardとなってきている。神経疾患においても造影剤を使用することにより乱流や流れの遅い部の描出が向上し,かつ撮像方向の制限のない撮像が可能となり,頸部内頸動脈の狭窄度評価,AVM(動静脈奇形)/AVF(動静脈瘻)の検出,巨大動脈瘤の形態,静脈系の描出,側副血行路の描出などで良好で正確に血管内腔が描出されたMRAが得られるようになった。また,Parallel imaging(SENSE)法1,2)の導入によりTOF-MRAを含めたすべてのMRAの撮像時間の短縮が可能となり,さらなる臨床応用が期待される。
カテーテルや直接穿刺法によるヨード造影剤を用いたX線血管造影は半世紀近く脳血管を評価するためのgold standardであり,現在でもそれと同じ空間および時間分解能を得るのは難しい。
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