今月の主題 血栓症と抗血栓薬
血栓症の臨床—診断と進歩
MR angiography
湯浅 祐二
1
1慶應義塾大学医学部放射線診断科
pp.755-757
発行日 2000年5月10日
Published Date 2000/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907464
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●MRアンジオグラフィ(MRA)は,MRIによる非侵襲的な血流画像であり,方法には,Gd造影剤を用いるGd造影MRAと,造影剤を必要としないtime-of-flight法MRA,phase contrast法MRAがある.
●頭部では動脈の検査には3次元time-of-flight法が用いられることが多く,静脈はphase contrast法の応用が有効である.
●頸部,躯幹部,四肢では動・静脈ともにGd造影MRAが有効であり,phase contrast法は,腹部の静脈,門脈系の描出にも有効である.
●血管壁や血管腔内血栓の観察には,MRA以外のMRI画像が必要である.
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