海外レポート
コペンハーゲン大学病院筋電図室を訪ねて
長谷川 修
1
1横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター安全管理室
pp.396-397
発行日 2001年4月1日
Published Date 2001/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406901764
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コペンハーゲン大学と言えば,筋電図検査に携わっている者にとっては非常に馴染みの深い施設である。そう,1960年代にこの方面の業績を総なめにしたFritzBuchthal教授が活躍したのが,この病院である。彼は,near nerve法を用いて神経活動電位を記録し,表面法に比べてはるかに精度の高いデータを蓄積した。その業績は,現在でも世界のスタンダードとなっている。
私は,Berlinの我が僚友Dr.Friedrich Behseから同大学のDr.Clarissa Croneに話を通してもらい,2000年10月に行われたヨーロッパ神経連盟(Euro-pean Federation of Neurological Socidy;EFNS)総会の際に訪れた。Dr.Behseは,以前10年間以上にわたって週日はCopenhagenのBuchthal教授とともに働き,毎週末に夜行列車でBerlinに帰る生活を続けた,つわものである。Rigshospitaletと呼ばれる大学病院は,市の中心部から2kmほど離れた広大な公園の隣にあり,病院の中心棟となる17階建てビルの6階部分のすべてを,臨床神経生理部門が占めている。半分がevoked potential,半分がEMG clinicである。EMG clinicには,Krarup教授以下senior 5名,junior2〜3名の医師が専任で働いている。
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