Japanese
English
特集 脳血管攣縮の病態と治療
4.血管内手術による治療
Endovascular Treatment for Cerebral Vasospasm
江面 正幸
1
,
高橋 明
2
Masayuki Ezura
1
,
Akira Takahashi
2
1広南病院血管内脳神経外科
2東北大学大学院医学系研究科神経科学神経病態制御学分野
1Department of Neuroendovascular Therapy, Kohnan Hospital
2Department of Neuroendovascular Therapy, Tohoku University School of Medicine
キーワード:
angioplasty
,
cerebral aneurysm
,
papaverine
,
subarachnoid hemorrhage
,
vasospasm
Keyword:
angioplasty
,
cerebral aneurysm
,
papaverine
,
subarachnoid hemorrhage
,
vasospasm
pp.488-494
発行日 2000年6月1日
Published Date 2000/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406901609
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はじめに
脳動脈瘤の治療において,脳血管攣縮は再破裂の次に留意すべき病態である。既に他項で述べられているとおり,脳血管攣縮は病態が完全に解明されているわけではなく,したがって考えられうる様々な要因に対する治療の可能性が残されており,その薬物療法は多岐にわたっているが,いまだ決定的な方法がないのが現状である。一方,バルーンを用いた血管形成療法(prA)は,病因論に支持されているわけではなく,あくまで対症的な治療の域を出ないが,著明な効果を示すことがわかっている。本報では,超選択的な薬物療法も含め,脳血管攣縮に対する血管内治療について概説する。
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