Japanese
English
総説
血管内脳神経外科手術
Intravascular Neurosurgery
高橋 明
1
Akira Takahashi
1
1広南病院血管内脳神経外科
1Division of Intravascular Neurosurgery, Department of Neurosurgery, Kohnan Hospital
キーワード:
catheter
,
embolization
,
angioplasty
,
fibrinolysis
,
intravascular surgery
Keyword:
catheter
,
embolization
,
angioplasty
,
fibrinolysis
,
intravascular surgery
pp.193-204
発行日 1992年3月1日
Published Date 1992/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406900305
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I.はじめに
カテーテル,ガイドワイヤーの発達やDSAを初めとする放射線機器の進歩により,これまでの方法では治療不可能と考えられた症例が開頭手術を行うことなく治療されるようになってきた74)。脳神経領域では血管内脳神経外科(intravascular neurosurgery)とよばれるsubspecialityが確立しつつある。臨床各科で行われている血管内手術であるが,脳神経領域は歴史的にも,解剖学的複雑性の上でも最も先進的な役割を果たしてきた9,15,42,43)。1980年代からカテーテル,ガイドワイヤーなどの革新が進み,我が国では種々の新しい塞栓物質の開発なども行われた結果,本法は脳神経疾患の低侵襲性の治療法として確立しつつある79,85,86)。本稿では脳神経領域の血管内手術の現状を紹介し,本手術の現時点での可能性について考察する。
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