Japanese
English
特集 アルツハイマー病の発症要因
2.ホルモン—性差の意義
Sex Hormones as Putative Risk Factors
朝田 隆
1
,
石島 路子
1
Takashi Asada
1
,
Michiko Ishijima
1
1国立精神・神経センター武蔵病院精神科
1Department of Psychiatry, Musashi Hospital, National Center of Neurology and Psychiatry
キーワード:
estrogen
,
hormone replacement therapy
,
prophylaxis
,
therapeutic efficacy
Keyword:
estrogen
,
hormone replacement therapy
,
prophylaxis
,
therapeutic efficacy
pp.203-208
発行日 2000年3月1日
Published Date 2000/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406901567
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はじめに
女性のほうがアルツハイマー病(以下ADと略す)に罹かりやすいとした報告は少なくない。しかしそれが事実であっても,なぜそうなのかは明らかにされていない。また性差自体ではなく,それと関連しやすい職業やライフスタイルなどが本当の要因かもしれない。今のところこうした点に対して明確な筈は得られていない。その点ホルモンことにエストロゲンは性差による危険度の違いを説明するかもしれない。そこで本稿ではまずエストロゲンの生理的作用のうちとくに中枢神経への影響について述べる。そして痴呆の予防・治療薬としての可能性などにを論じる。
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