Japanese
English
シンポジウム オステオポローシスの評価と治療方針
産婦人科の立場から
Osteoporosis : Its Clinical Evaluation and Treatment in Gynecology
太田 博明
1
Hiroaki Ohta
1
1慶應義塾大学医学部産婦人科学教室
1Department of Obstetrics and Gynecology, School of Medicine, Keio University
キーワード:
osteoporosis
,
オステオポローシス
,
osteopenia
,
オステオペニア
,
hormone replacement therapy
,
ホルモン補充療法
Keyword:
osteoporosis
,
オステオポローシス
,
osteopenia
,
オステオペニア
,
hormone replacement therapy
,
ホルモン補充療法
pp.283-289
発行日 1999年3月25日
Published Date 1999/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902657
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要旨:オステオポローシスは各科にわたる学際的疾患であることは良く知られている.産婦人科領域におけるオステオポローシスの診療は約10年と日は浅いが,一部の産婦人科医による精力的な研究により,本症に果たしてきた役割は少なくない.その一環として,最近産婦人科領域で注目されている閉経前における骨粗鬆化についても記載してみた.また,確立したオステオポローシスの評価については各科とも異論のないところであるが,オステオペニアの評価とその取り扱いに関しては議論のあるところである.そこで,産婦人科領域にていち早く提唱した閉経後骨量減少の概念とその取り扱いについて記載した.さらに,治療方針としては,オステオペニアに対して産婦人科こそ全例を予防・治療対象として対応すべきであることを強調した.
その対応は生活指導とともに薬物療法であり,薬物療法としては他剤も考慮しつつ,ホルモン補充療法やビスフォスフォネート製剤などの骨吸収抑制剤が最もよい適応と考えるべきであろう.
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