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特集 パーキンソン病up to date
パーキンソン病—病因と実験モデル
Parkinson's disease : Etiology and Animal Model
水野 美邦
1
Yoshikuni Mizuno
1
1順天堂大学医学部脳神経内科
1Department of Neurology, Juntendo University School of Medicine
キーワード:
Parkinson's disease
,
MPTP
,
mitochondria
,
pathogenesis
Keyword:
Parkinson's disease
,
MPTP
,
mitochondria
,
pathogenesis
pp.703-711
発行日 1991年8月1日
Published Date 1991/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406900227
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はじめに
パーキンソン病は変性疾患であるが,若年発症の一部を除くと遺伝性が認められず,病因研究の手がかりが少ないため,本質にせまる研究は容易ではなかった。そのため数々の仮説が立てられ,色々な研究が行われてきたが,成因に結びつきそうなデータは多くはなかった。それが1979年,1983年のMPTP(1—methyl−4—phenly−1,2,3,6—tetrahydropyridine)によるパーキソニズムの発見で1,2),神経細胞死に結びつき得る研究が分子レベルで行えるようになってきた。本稿ではパーキンソン病の発症機序・病因に関する研究を歴史的に振り返りながら最近の知見を紹介したい。
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