書評
—Florin Laubenthal 著—Leitfaden der Neurologie
近藤 喜代太郎
1
1東大医学部中尾内科
pp.668
発行日 1964年8月1日
Published Date 1964/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406206459
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Leitfaden der Neurologieの第7版が刊行された。1941年以来22年間改訂をかさね,なおひろい読者をもつ本書はドイツ語でかかれた,もつともすぐれた神経学書のひとつである。
著者Florin Laubenthal教授はA. Westphal, A. Meyerの高弟であり,Essen市立病院の精神神経クリニックの主任である。本書の目的は,序文に記されているように,神経検査法と神経疾患について学生や実地医学の友となり,忠告者となることであるが,著者がこの意義ある企てのためはたした努力がいかに大きいかは本書の随所にみとめられる。著者は一貫して,かぎられたページ数で尨大な神経学の諸領域の精粋を簡潔で理解しやすく記述している。
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