文献
Der Hirnnervenanteil der Pyramidenbahn and der prämotorische Apparat motoriseher Hirnnervenkerne
von J. Szentagothai
,
u. K. Rajkovitz.
pp.529
発行日 1959年6月1日
Published Date 1959/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406200812
- 有料閲覧
- 文献概要
錐体路は従来大脳皮質運動領からのノイロンと,それにつながる脳幹及び脊髄の運動核からのノイロンとの2つから構成きれていると考えられている。ところが著者らはとくに眼球運動に関連する運動性脳神経について,皮質運動領から下降する線維がまずCajalの間質核に終り,同核と運動核との間に"中間ノイロン"が介在するという(1943年)。さらにこの論文では,同様な中間ノイロンが他の運動性脳神経にも存在すると主張している。この実験には猫を用い,Nauta染色で軸索の変性を追つたものである。その結果を要約すると,
1)咀嚼,顔面,舌の運動に対応する大脳皮質運動領を切除すると,線維の変性が脳幹網様体,間質核,導水管周囲の中心灰白質および三叉神経,聴神経等の知覚核にまで追求出来るが,直接運動核に至るものはない。
Copyright © 1959, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.