書評
—Quandt J. Sommer H. 編—Neurologie, Grundlagen und Klinik
里吉 営二郎
1
1東邦大学第4内科
pp.679
発行日 1976年7月1日
Published Date 1976/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406203910
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「神経学,基礎と臨床」と題する成書で東ドイツのGeorge Thiemeから出版されている。上下2冊に分かれている。編者はQuandt教授とSommer教授である。著者をみると大部分が東ドイツを含む東欧諸国の人が多く,余り交流をもつていない為か殆んど著者の名前に親しんだことはないが,恐らくこの地域では著名な学者なのであろう。
この神経学の成書のねらいは表題にも示す通り,神経学を学ぶ際の基礎医学的問題点を要領よくまとめたもので,臨床篇もそこに主眼をおいて神経学の専門家が臨床にたずさわる際の理解を深めるのが目的のようである。著者の所属をみても緒言をみても東ドイツでは神経学と精神医学が未だ一緒に行われているらしく,最近の内科学,神経学の進歩を充分身につけるためにこの本が出版されたものであろう。
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