書評
—編集 田崎 義昭 北里大学教授 吉田 充男 自治医科大学教授 15氏分担執筆—NEW INTEGRATED MEDICAL LECTURES 神経病学 第3版
中村 重信
1
1京都大学神経内科
pp.1155
発行日 1989年11月1日
Published Date 1989/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406206432
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神経病学(Neurology)という学問が日本にも定着し,そのカバーすべき領域もほぼ決ったようである。しかし,その内容は本書の初版が発行された10年前と比較すると大きな進歩がみられる。本書は主として学生向の教科書ではあるが,最新の情報を盛り込んでいることに対して敬意を表する。
すなわち,本書には頭部CT,MRI画像がいくつも掲載されている。また,分子生物学の発達を反映して「遺伝性疾患」の項では遺伝子マーカーや神経筋疾患の遺伝子座まで記載されている。また,疾患としてはHTLV−1 associated myelo-pathy (HAM)やJoseph病のような疾患についても紹介されている。
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