書評
—編集 田崎義昭(北里大学教授)・吉田充男(自治医科大学教授)—NEW INTEGRATED MEDICAL LECTURES神経病学 第3版
納 光弘
1
1鹿児島大学第三内科
pp.390
発行日 1989年4月1日
Published Date 1989/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406206297
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神経学の分野では,数々の名著を世に出しておられる田崎義昭,吉田充男先生の編集になる「神経病学」(NIMレクチャーシリーズ,医学書院)がこの度全面改訂され,第3版としてお目見えした。10年前に出された初版も5年前の第2版も学生や一般臨床医から好評を得ていたが,今回の第3版はさらに充実したものとなっている。初版と第2版の田崎義昭,水野美邦,吉田充男,本多虔夫,澤田徹,古和久幸,矢田賢三,宮武正,渥美哲至,鳥居順三先生に加え,今回新たに金澤一郎,庄司紘史,神田直,坂井文彦,清水夏繪先生の計15名の分担執筆者の方々の全てがそれぞれの分野に直接たずさわり,その領域で最も活躍しておられる方々である。このことが,本書を斬新で洗練されたものにしている。
本書の構成は,基礎から臨床の大筋までを系統的に学べるように企画されている。本書は大きく3つの部分,すなわち,1)神経系の構造と機能とそれに関連する病態の解説,2)神経病の主要病変とその病態生理,ならびに3)神経病の主要なものを取りあげ,その病態を主として臨床的に記述,以上の3つが33の頁で順次述べられている。
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