書評
—編集 菊池 晴彦(京都大学教授)—閉塞性頸動脈疾患
大友 英一
1
1浴風会病院
pp.738
発行日 1987年8月1日
Published Date 1987/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406205951
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日本人は欧米人と脳動脈硬化のパタンが異なっており,欧米人では頭蓋外脳動脈(頸動脈)の硬化が頻度,程度ともより大であり,一方日本人では脳内動脈の硬化がより著明である。このことは一過性脳虚血発作の発現機序,脳血管性痴呆の割合などに大きな影響を与えている。
頸動脈の動脈硬化の程度がより小であることから頸動脈の閉塞性疾患はより少なく一般には関心が高いとは必ずしもいい得ない。
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