—著 Rudolf Nieuwenhuys, Jan Voogd, Christiaan van Huijzen，訳 水野 昇（京都大学教授）・岩堀 修明（長崎大学教授）・中村 泰尚（金沢大学教授）—図説 中枢神経系

The Human Central Nervous System:A Synopsis and Atlas

　原著は1978年に初版，1981年に改訂2版となっている。本書はこの改訂版の訳である。

　本書の構成は，第I部肉眼解剖（26頁），第II部脳の切断面の観察（28頁），第III部切片標本の顕微鏡観察（46頁），第IV部機能系の要説（112頁），および文献272点（10頁），欧文索引（20頁），和文索引（17頁）となっている。括弧内に示した頁数から解るように第IV部の機能系の要説に大半の頁数をさいている。原著が副題としてA Synopsisand Atlasとうたっているのもうなずけることである。主要文献も備えていて実質的にはcore textbookと解される。