書評
日野原重明座談集 医療と医学教育の新しい展開
中木 高夫
1
1滋賀医科大学第2内科
pp.956
発行日 1983年10月1日
Published Date 1983/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406205196
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胸にビンビン響く,言葉の礫
日野原先生は日頃から患者とのコミュニケーションの重要性を説いておられます。医師というものは,患者との間に単に身体面だけの医療を行うのではなくて,苦しんでいる心の中までケアできるようでなければならない,そのためにはコミュニケーションについて十分に修得していなければなりません。こうした意味で医師はコミュニケーションのプロということができるでしょう。
日野原先生は,こうしたコミュニケーションについて日頃からお考えになっているからではないでしょうが,対話の上手な方です。先生とお話をしていると,必ずなにか満足が得られます。長い臨床経験に裏付けられた言葉は,私のような,まだ若輩の医師には胸にビンビン響いてくる礫のようです。
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