書評
—編集 竹内一夫(杏林大学教授)—標準脳神経外科学 改訂第2版
半田 譲二
1
1滋賀医科大学
pp.910
発行日 1981年9月1日
Published Date 1981/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406204820
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竹内一夫教授編集の「標準脳神経外科学」は,発刊以来学生のテキストないし参考書として好評であつたが,このたび,改訂を加えて第2版が発行された。
第2版でも,はじめに臨床解剖,診断法,補助診断法など脳神経外科学を学ぶ上で必要な基礎的な事項が要領よくまとめられ,ついで,頭痛,けいれん,頭蓋内圧亢進・脳ヘルニア・脳浮腫,意識障害など,脳神経外科の臨床上つねに遭遇する重要な症候,病態について,それらの発生機序や病態生理にはじまり,具体的な治療法に至るまでが述べられている。脳血管障害,脳腫瘍にはじまるいわば各論の部分では,この改訂版では「水頭症」と,さらに従来のわが国のテキストでは比較的記述がすくなかつた「末梢神経の外科」の1章があらたに加えられ,その内容がより完全なものになつた。
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