書評
—古江 尚(東京大学教授) 田口 鐵男(大阪大学教授)—抗癌剤の選び方・使い方
斉藤 達雄
1
1癌研究会付属病院
pp.222
発行日 1981年3月1日
Published Date 1981/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406204724
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癌の化学療法が,日本の臨床に登場してから,すでに30年近い年月が流れた。必ずしも速やかな進歩とは言い難いにしても,ようやく確固たる地位を占めはじめ,癌の種類によつては,延命成績に対する明らかな寄与を示しているものも現われてきている。
それにつれて,本邦においても,抗癌剤あるいは癌化学療法に関する書籍の発刊が,次第に散見されるようになつてきた。特に,臨床の実際において役立つことを考えた手引書または案内書とも言えるものが,次第に現われてきており,それだけ,癌化学療法が地道な根を診療の第一線におろしてきたものと考えられる。
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