Japanese
English
電子顕微鏡による脳の形熊学アトラス2
シナプス・1
Synapse・1
佐野 豊
1
,
松浦 忠夫
1
Yutaka Sano
1
,
Tadao Matsuura
1
1京都府立医科大学第1解剖学教室
1Department of Anatomy I, Kyoto Prefectural University of Medicine.
pp.128-133
発行日 1978年2月1日
Published Date 1978/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406204195
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多くの神経細胞の軸索突起axon (神経突起neurite)は,目的の細胞に近づくと,終末分枝terminal branch,telodendronを形成し,ニューロンまたは効果器の細胞膜との間にシナプスsynapseを作つて終わる。ニューロンAがシナプスを介して,ニューロンBにインパルスを伝える場合,前者をシナプス前ニューロンpresyna—ptic neuron,後者をシナプス後ニューロンpostsynaptic neuronと表現し,ニューロンAの軸索をシナプス前線維presynaptic fiber,シナプスの領域で相対応する膜をそれぞれシナプス前膜presynaptic membraneおよびシナプス後膜postsynaptic membraneという。
シナプス前線維の終末は,多少ともふくらみ,終末ボタンterminal knobの形をとるが,そのふくらみの程度によつてsmall bulb,bouton terminale (boutons terminaux)などと表現する。またアミンニューロンのようにシナプス前線維の走行中に多数の小結節varico—sitiesをもつてネックレス線維となり,しかもそれぞれの結節がシナプスの働きをしているときはbouton de passage (en passant型シナプス)という。
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