書評
—E. Roberts, T. N. Chase, D.B. Tower 編—GABA in nervous system function
島村 宗夫
1
1東京都神経科学総合研究所神経生理
pp.604
発行日 1976年6月1日
Published Date 1976/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406203900
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この本は昨年2月カリフォルニア州で,Kroc財団とNIHとの援助によって開かれたシンポジウムを中心にロバーツ博士らが編集まとめられたものである。今から25年前,GABAの抑制機能を中心に研究会がもたれ,それも本にまとめられている。(Roberts et al.ed:In—hibition in the nervous system and gammaaminobu—tyric acid.1960, Pergamon Press,Oxford)その後のGABAに関する研究がどのように進展しているか,さらには今後の研究のステツプにしたいとのロバーツ博士らの考えから,世界各国からこの方面の研究者を招待して静かなサンタ・イエンツ村で数日間もたれたわけである。
日本からも10数人の方が招待され,本書の1/3を占めていることは,この方面の研究者の層の厚さをものがたっており,GABAと痙攣という面での先駆者,休髞教授のおられたことと共に感銘深い。
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