書評
—稲永 和豊・安楽 茂己 編—ミオクローヌスてんかん
黒岩 義五郎
1
1九州大学神経内科
pp.706
発行日 1975年7月1日
Published Date 1975/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406203732
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神経病の中には,未だその概念が十分整理されていないで,分類などに混乱を感ずるものが少なくない。ミオクローヌスてんかんはまさにその代表的なものではないだろうか?
Unverricht-Lundborg (1903)により「ミオクローヌスてんかん」は1つの進行性の遺伝性変性疾患とされたが,今日いろいろな遺伝形式があり,わが国では西欧とことなつていて優性のものが少なくない。またその原因としてもいろいろなものが見出され,リピドーシスによるもの,また変性型,Lafora型などがある。またてんかんに伴うミオクローヌスとミオクローヌスてんかんの区別も大きい問題である。
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