Japanese
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総説
眼振の検査法とその診断的意義
Nystagmus and abnormal eye movements:It's diagnostic significance.
小松崎 篤
1
1東京大学医学部耳鼻咽喉科
1Department of Otorhinolaryngy. School of Medicine, Univ. of Tokyo.
pp.369-378
発行日 1975年4月1日
Published Date 1975/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406203688
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I.はじめに
眼振の発現に関与する器官の主なものは,迷路,脳幹,小脳であるが,これら眼振と密接な関係ある器官の障害を考えるとき,単に異常所見としての眼振をとらえるのみでは不充分で,異常な眼球運動についても常に配慮する必要がある。
とくに,脳幹や小脳障害における眼振を含めた異常眼球運動は,それのみでしばしば,病巣局在診断的な意義を有するため,神経学的検査法のうえでも重要な位置を占めていることはよく知られているところである。
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