症候群・徴候・6
Cestan-Chenais (セスタン・シュネ)症候群
平山 恵造
1
1順大脳神経内科
pp.191
発行日 1974年2月1日
Published Date 1974/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406203497
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理解に齟齬の多い症候群の一つである。Wallenberg症候群のvari—ationの一つとするもの,Babinski—Nageotte症候群の不全型であると書いてあるもの,Babinski-Nageotte症候群とAvellis症候群とが併さつたとするもの,Avellis症候群に縮瞳が加わつたものであると書いてあるものなど様々である。
原著(1903)の表題はDu myosisdans certaines lésions bulbaires enfoyerとなつているように, CestanとChenaisは今日いうところのHorner症候群がC1・D8から出る頸部交感神経の病変によるのみならず,延髄の高さの病変で起こることを自験例1例と6例の文献例から説いたのである。しかしこの延髄性のmyosisを問題にしたときAvellis症候群の合併が多くみられたところからそれについても可成りの行をさいている。そしてそのことは副題にHémiplégie du type Avellis asso—ciée au syndrome oculaire sympa—thiqueとして表わされている。
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