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診断セミナー
Horner症候群
Horner Syndrome
平山 恵造
1
,
福田 真二
1
Keizo HIRAYAMA
1
,
Shinji FUKUDA
1
1順天堂大学脳神経内科
1Department of Neurology, Juntendo University School of Medicine
キーワード:
Horner syndrome
,
Pourfour du Petit syndrome
,
Superior tarsal muscle
,
Muller's muscle
Keyword:
Horner syndrome
,
Pourfour du Petit syndrome
,
Superior tarsal muscle
,
Muller's muscle
pp.815-821
発行日 1977年7月10日
Published Date 1977/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436200666
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Ⅰ.はじめに
Horner症候群は眼に向う頸部交感神経が障害されて起こるもので,縮瞳,瞼裂狭小,眼球陥入を3主徴とし,他に副症状として顔面同側の無汗症,眼球トーヌスの低下,虹彩異色症などを伴うことがある.
本症候群は1869年スイスの眼科医,Hornerが人での臨床的記載をなしたのに始まる.Horner以前にも頸部交感神経障害に際して,顔面の自律神経症状とともに縮瞳のみられた報告はあるが,眼症状に主点を置いての報告ではない.しかし動物での頸部交感神経について実験的研究は既に1727年Pourfour du Petitによりなされ,その後さらにClaude Bernard(1852)が追試・大成させたもので,それにちなんでClaude Bernard-Horner症候群とも称される.本症候群は眼へ向う頸部交感神経の走行の中で,どの場所で障害されてもひき起こされるので,原因となる疾患は多様である.
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